新しいキャリアの道筋を切り開いた遠藤翼選手からのプロフェッショナルを目指すサッカーアスリートへのアドバイス、そしてクラブでのコンディショニングに加え私のクリニックに来て得られるもの、について教えてもらいました。
サッカー選手が外に出て得られるもの
高校卒業後、北米の大学に挑戦し、カナダでプロとして活躍する翼選手から、若いサッカー選手にできるアドバイスはありますか?
高校出た時点でプロになれるのだったら、それに越したことはないと思います。
それはなぜですか?
若ければ若いほど、学ぶこと・吸収できることが多い。プロで揉まれて得るものが多いからです。
その一方、アメリカのような外で出ることで得られることもあります。Jリーグの平均の引退年齢って25,6歳なんですよ。プロでなかなか芽が出なくて、パッションもなくなり、辞めたいという選手もでてくる。そうなるとみんなどうしていいかわからない。若い時からサッカーやっていて、「次何するか」がない状態で辞めていっちゃう。そういう風になると、やっぱり自分が苦労する。僕はアメリカに出たという例ですが、セカンドチャンスは広がるし、英語もしゃべれるんだったらより多くの分野でも活躍できる。
遠藤選手がマッサージセラピストから得ているもの
セカンドキャリアの観点もふまえてのアドバイスありがとうございます。最後の質問ですが、僕のクリニックにも来て感じているメリットなどがあったら教えてください。
もちろんクラブでちゃんとフィジカルを診てもらっているのですが、青嶋さんが見てくれる点はまた観点が違う。最初に来て、体を数秒見て、どこが悪い指摘してもらって驚きました。ここでは、僕のクラブの人とは違う観点、ここに来なかったら自分では絶対診れないところを診てもらっています。
正直、自分も体にそこまで敏感でないんです。ですが、青嶋さんに診てもらった後に、クラブの人に見てもらうと「ここが治っているね」とすぐにわかってもらえる。そういう意味で、青嶋先生のとこに来て、本当に助けてもらっています。
まさにそういうことをしたいからうれしいですね。そして、もちろんクラブの人が診てくれている前提で、彼らとは僕が違う視点だから貢献できることがあると思っています。今日は対談ありがとうございました。