TAD(青嶋正)の自己紹介

カナダの首都トロントに拠点を構えて20年以上、マッサージセラピストとしてトップアスリートから、体の不調に悩む方まで、様々な方に対して施術を行ってきました。日本のフィギュアスケートを牽引する選手の方々との関りが長いので、日本ではフィギュアスケートの選手を主に施術している印象をお持ちの方もいます。ですが、実際にはカナダ人のクライアントが一番多く、また、アスリートの方々も、フィギュアスケートだけでなく、サッカー・バレエ・ホッケー・スピードスケート競技関係者など、多数来ていただいています。

マッサージセラピストになるまで

日本人である私がカナダでマッサージセラピストをするようになるには、私の個人的なきっかけがありました。若い頃に、私自身が怪我をしてしまったのですが、その治療で週に3回程度、治療を行う必要がありました。
その治療の過程で、私自身が体の仕組み・アプローチに興味を持ち勉強を始め、縁がありカナダで自分のクリニックを開業することになったのです。
カナダでマッサージ施術をするために必要なRMT(Registered Massage Therapist)を取得し、カナダ公認マッサージセラピストとして治療をしながら、日本オリンピック委員会強化スタッフとしてサポートする機会もありました。

アスリートから、一般の人まで

アスリートの方に対しても、一般の方に対しても、私のアプローチは基本は変わりません。アスリートの体も、みなさんの体も、私の体も、人間の体なので構造は同じです。

ただ、アスリートの方々の体は、その世界のトップ達と鎬を削る中で極限まで追い込んだ肉体であるという違いがありますし、必ず結果を出すことが求められます。このブログでもご紹介をしていますが、そのようなアスリート達を担当する経験から、私の施術の引き出しが広がったことは間違いないと思います。

マッサージセラピストとして、この、アスリート達との経験から得た学びやエッセンスを、一般の方への治療や、トップアスリートを目指す選手・子供たちへのアドバイスに、活かしていきたいと考えています。

例えば、ゴルフのあとに背中や肩が痛みを訴える方がいます。もちろんマッサージを数回行えば、その人の痛み自体は取り除くことができるのですが、根本原因自体を取り除かないと、数ヶ月後に同じ場所が痛むことになってしまいます。
その人の体の状態を見て対話をすることにより、股関節の固さや、スイングのクセなど、痛みが発生している理由を理解し、それに応じた根本原因にアプローチすることができます。

女性の例では、冷え性や更年期障害の症状を訴える方はたくさんいます。この場合も、マッサージをすることで症状自体をよくすることはできるのですが、症状を根本的に改善するためには、その人の生活を理解し、食事、睡眠、体のケアなどを包括的に考えてアドバイスし、理解してもらうことが大切です。

このような、根本原因自体を突き止め、的確なアプローチを私がするだけでなく、本人にも理解してもらい、確実な結果へと導いていけるようにする、という私のスタンスは、トップアスリート達との経験による影響を、少なからず受けているのです。

私がブログや書籍で伝えたいこと

「根本原因とアプローチを、論理的に説明し、理解してもらう」

このことは、「手の内を全部見せること」とも言えます。そして私は、手の内を全部見せてもいいと、思っているのです。

アスリートの人が、よいコンディショニングで試合を迎え結果を出す、一般の方々が日々の生活で体の不調から解放されて快適に生する、トップアスリートを目指す子供が怪我をすることがなく練習に打ち込める。これらが最終的な目的です。
その状態にたどり着くことができれば、私が施術しても、本人が自分でマッサージしても、構わないというのが基本的なスタンスです。

とはいえ、解剖学などを学んだことがない人にとって、骨や関節の構造、ジャンプやスイング時にどのように筋肉が使われているかなどを正確に理解するのは難しく、誰かが説明しなければなりません。マッサージをする際、私が都度説明するのと同じように、ブログや書籍という媒体を通じて、体のトラブル時には、一体何が起きていて、根本原因にはどんな可能性があり、どのようにアプローチしたらいいのか、をなるべく伝えていこうと思います。

共通すること、異なること

共通することは、あなたの体も、私の体も、同じ人間の体であること。

異なることは、あなたの運動の癖も、痛みの感じ方も、食事のとり方も、睡眠のとり方も、私のものとはことなること。

つまり、私の考えと施術を押し付けても意味はなく、みなさんに伝わったうえで、個人個人で的確なアプローチを実施する。そして、それが効果を上げたのかを確認し、微修正して繰り返すこと、が大事なのです。

人はそれぞれ違うのに、共通するアプローチをと言われると「ストレッチをちゃんとしましょう」というような、抽象度が高いぼんやりとしたアドバイスになってしまいます。
その、画一的で抽象度が高いアドバイスだけを、そのままダイレクトに、具体的なアプローチに反映させると、個人個人で異なる体の問題を取り除くことが難しくなってしまいます。

TAD式アプローチでは、例えばストレッチをする場合にも、

  • まずは、筋肉や関節の構造を理解してもらう
  • 目的としている筋肉に対して、適切なアプローチ レベルになっているかを確認する
  • 確認の結果に応じてアプローチを変え、根本原因を取り除く

ということを意識します。

本に「ストレッチを10回行う」と書いてあっても、その作者とあなたの環境が同じであることはありえません。ですので、1回行うごとに体の構造に変化があるかを確認する、痛みがあるかを確認する。
もしも動くようになったり、痛みがなくなったりしたら、ストレッチを行った回数が少なくても、その人の体のコンディショニングは目的とするレベルに達した、と考えられます。

「私と患者さんは、一方通行でなく相互通行になることによって、結果を引き出すことができる」は、私が大切にしている考え方です。

TAD(青嶋正)のマッサージ・施術を受けるには

ブログや書籍では、肩こりや腰痛に対するアプローチから、サッカー・フィギュアスケート・スピードスケート・バレエなどの競技をしている人へのアドバイスを書いています。

とはいえ、今すぐにマッサージを受けて体の状況をよくしたい要望もあれば、まずは施術を受けてから、正しいアプローチを理解したいという方もいらっしゃると思います。

もしも、カナダのトロントにお住まいだったり、近くにいらっしゃるときには、ぜひTAD式アプローチを私のクリニックでお試しください。一般の方も、アスリートの方も、体の状況・生活の環境を聞いたうえで、施術と今後のコンディショニングのアドバイスをさせていただきます。
まずは気軽に、下記よりメールでご連絡ください。

*メーラーが立ち上がらない場合: tadshiatsu@gmail.com

クリニックは、スパダイナ駅の近くです。