サッカーリーグMLSのトロントFCで活躍し、私がコンディショニングをサポートさせていただいている遠藤翼選手に、現在のクラブに至るまでのユニークな道のりを前回は紹介しました。
その遠藤選手、先週のアトランタ・ユナイテッド FCとの一戦で、トロントFC史上最速となる開始27秒でのゴールを決めました。
名だたるスター選手が参戦、実力も注目も右肩あがりのMLSで活躍する遠藤選手に、トロントFCでのリアルな毎日、そしてマインドセットについて語ってもらいました。
2019年のシーズン、トロントFCや、自身の状態を教えてもらえますか?
今シーズンのリーグが開始する前に、チャンピオンズリーグがあったんですけど、最初はあんまりいい結果が残せなかったんですよね。率直にいうとチームの状態も出来上がってない状態でした。
リーグが開始すると、それでも最初の3,4試合は勝って調子がよかったんです。だけど、今はまたちょっとあまり良くない状態で。
自分はチャンピオンズリーグの試合に出てたんですけど、そこからはあんまり機会が設けられてないです。セカンドチームで調子を整えている感じですね。
チャンスがあるっていうことを信じて、毎日練習してるだけですね。まぁ、それが一番大事なことなんですけど。
プロサッカーチームの状態のアップダウン、について少し教えてください。それは選手個人個人のコンディションによって変わるものなんですか?
選手自身のパフォーマンスもありますが、もっとたくさんの要素があります。相手があることなので、もちろん相手のサッカーによって、僕らのチームのプレーも変えないといけない。チームとしても、一週間トレーニングする、準備するという過程で難しい部分ができたりはしますね。コーチと選手が衝突したりすることもあったり。
そんなこともあるんですね。
この数週間は、バランスが難しかった面はありますね。先週末のゲームは負けてしまい、そこからちょっとコーチたち含めて焦っているというか。
プロだから、勝敗に対してに敏感にはなりますよね。
監督がちょっと完璧主義者なところはあります。チームが思うとおりにならないと、複雑なトレーニングをしようとしたり。
そのような状況の中、翼選手は出場機会を見据えて、いろんなポジションでプレーできるようにしているわけですけど、ポジションが安定しないことによる難しさもありますか?
難しいですよね。もちろん監督に求められていることを毎日トレーニングでやらないとけない、ということはわかっているんですけど(難しさはありますね)。でも、プロとしては適応能力が大事になってくるし、その能力は僕はストロングポイントだと思っています。
自分の得意なものはあるけど、監督に使ってもらわないといけない、そのなかでどのようにアピールしますか?
自分の得意なプレーはあるけれど、最終的に監督が決断するので、まずは監督に信頼されないといけない、と思っています。