フィギュアペアスケーターのコンディショニング

フィギュアペアスケーター達との出会い

私のフィギュアペアスケーターとの出会いは、長野オリンピックに向けてサポートさせてもらった天野荒井ペアなので、およそ25年前の話になります。

最近では小野眞琳選手、須藤すみれ選手など、日本人女子ペアスケーターのサポートをしていました。

これらの選手から、当時デトロイトなどで練習していた木原選手について伝わって来るのは
「木原くんx x x痛くて大変そう!」
という感じの話ばかりでした。

その後、10年ほど前にトロントで練習していた女子スケーターから
木原くんがトロントに移動するのでサポート宜しく!
と2019年の7月に紹介されました。

初めて会った日に木原選手に恐る恐る現在の体の状況を確認すると
「過去8年間、痛い所だらけですボロボロです。」
と、予想通りの答えが返ってきました。

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フィギュアスケーターを金メダルに導くには

北京2022年オリンピックが終了しましたね。
多くの人を魅了し、たくさんの感動を与えてくれました。
アスリートの皆さんには敬意を表します。

毎回オリンピックを見て思う事ですが、オリンピックで戦えるレベルのアスリートは、実は、みなさん実力にさほど大きな差は無いため、
ここで良い結果を残すには、競技以外の部分でどこまで上手くストーリーを作れるかにかかっているという事です。

オリンピックで上手く行くストーリーに必要なのは、
① 一定のレベルに達しているアスリート
② 十分な資金源
③ 色々上手いことやってくれる情報通な人
④ 体の管理ができる人
などです。

ここでは、過去、30人以上の日本及びカナダのトップクラス フィギュアスケーターをサポートさせてもらい培った知識や経験から、気付いたポイントをお話しします。

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プロフットボールと足首の関係性

フットボール選手へのコンディショニング方法

カナディアンフットボール Toronto Argonauts にキッカーとして所属する選手との出会いは、選手がトロントに来てから数ヶ月後。
なかなかキックの調子が上がらない時期でした。

フィールドゴールの日本記録保持者である本人は、今まで培った知識を総動員してスランプ脱出に取り組んでいましたが、
良い方向に向かわず、少し困った状況でした。

「数人の友人に強押しされた」とクリニックを訪れてくれたのです。

本人に状況説明を受けた時の、私の一言目。
「難しく考えすぎじゃない?」

コンタクトスポーツという危険を伴うスポーツという事もあり、フットボール特有の練習方法、 コンディショニング方法が確立されている感があり
本人もそれを信用しているので、自分の知識をもってキックの状態を好転できないということに、戸惑っている様子でした。

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バレリーナのコンディショニング


カナダ国立バレエ団から趣味でバレエをしてらおられる様々なレベルまで、多くのバレリーナと接して来ましたが、バレリーナのコンディショニングで1番難しいのは問題点の見極めです。

なぜか?

まず第一に、バレエという性格上、基本的に体に対する意識が高く、コンディショニングにも意欲的に取り組んでいる人が多い。

そして第二に、国立バレエ団においては、カンパニー内に治療施設も構えている。

では、その上で、なぜ私のクリニックを訪れてくれるのでしょう。

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少し意外な?世界レベルのフィギュアスケーターへのサポートとは


世界レベルフィギュアスケーターを30年以上サポートした経験から、スケーターが気をつけるべきポイントを足首にフォーカスしてお話します。

フィギュアスケートと足首との関係性

フィギュアスケートは硬いスケート靴を履いて滑るので、足首には負担がかからないと思われる人もいるかと思います。
しかし実際には一番怪我が多く、一番厄介な部分とも言えます。

いまだに、人よりいっぱいアイスで滑る事が上達への近道と考えるスケーターも多いのですが、人気スポーツとしての歴史が浅いので練習するアイスリンクの数は限らており、東京近郊でも通年滑れるリンクは数カ所しかありません。

近年の人気の中、慢性的リンク不足が過度な練習時間の奪い合いとなって、日本トップレベル選手でない限り個人練習時間を確保できるのは午前1時から、というような状況になるのです。

学校とスケートで、ろくに睡眠も取れていないスケーターに、練習前後に十分なコンディショニングの時間を確保しなさいというのは基本的には難しい状況にあるのは明白です。

(学校が終わったら、親の車お迎えでリンク直行。練習後宿題等をこなして就寝。朝4時起きで朝練習に向かい、その後また学校への毎日)

結果的に、コンディショニングが十分ではない激しい練習は、発達途中のスケーターの体を直撃します。

あるスケーターは、私を訪れた際には長年全くケアせずに無理な練習に取り組んだ結果、シリアスな足の甲の問題を抱えていました。

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足首のコンディショニング

サッカー選手にとっての足首の重要性

先日、サッカー選手のトリートメント中に起こった出来事です。
毎週定期的にコンディショニングをしている為、特に痛いところはありません。
こういう時は、基本に戻って足首から丁寧に調整する事にしました。

足首の調整ポイント

1)足首の動作確認

足首を上下左右の4方向に動かして可動域や痛みの有無を確かめます。
サッカー選手の場合、ダッシュ、ストップ、方向転換など足首に負担がかかる動作が多いので、最近のプレーの傾向から足首の異常を見つける事が出来ます。

痛みなどの自覚症状が無いこのタイミングでサインを見つけてあげるのがアスリートを怪我から守る秘訣です。

プレーのレベルが向上している現代において
「足首硬すぎるね!」
「もっとストレッチして!」
などの昭和的なアドバイスでは間に合わない状況にあることを、アスリート本人、家族、セラピストも十分に理解するべきです。

質の高いコンディショニングをするのに一番大切な事は、

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金メダルを獲るコツ Vol.4

エクササイズは身体に負担?

毎週訪れてくれる有名ヨガインストラクターの患者さんが

「オンラインでインドのGuruのレッスンを受けてから全身が痛い」
「ヨガって体に悪いかも?haha!」

とお茶目な笑みを浮かべて話してくれました。

長い歴史のあるヨガが体に悪いとは思いませんが、
インドのGuruのレッスンを受けられるレベルの体のコンディショニングが出来ていなければ、体に大きな負担がかかるかも知れません。

同様のストーリーとして、

「週に3〜4回ジムに通ってエクササイズ&ストレッチをしているが、膝や腰の痛みが酷くなってきた」
「アスリートとして毎日厳しい練習をしているが、伸び悩んでいる」
「バレエの先生に、毎回姿勢が悪い、腕の動きが小さいと注意されるが、なかなか治らない」

などがあります。

どれも有名ヨガインストラクターのケースと同じ問題に陥っている可能性があります。
さて、その問題とは?大きく3点あると私は考えています。

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金メダルを獲るコツ Vol.3

皆さんは、次の質問に答えられますか?

①「スケートでスピンしてる時どこみてるの?」
②「サッカーでシュートする時、ゴールのどこを狙うの?」
③「野球のピッチャーは、どこを目掛けて投げるの?」

これらの素人的な質問は、失礼ながら私が世界トップレベルの選手たちに実際に尋ねた質問です。
驚くことに、返ってきた答えはほぼ共通していて
「どこも見ていない!」
でした。
当初、その答えに「???」な感じでしたが、

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金メダルを獲るコツ Vol.2

今回の金メダルを獲るコツは、「イメージすることの重要性」についてお伝えしたいと思います。

その前に、私の心に強く印象付いたことであり、常日頃、私自身心がけていることがあるので、皆さんに共有させてください。

世界一の先に見える景色

日本ハムファイターズからメジャーリーグに来る際
「世界一と言われるピッチャーになりたい」
と語ったダルビッシュ選手が、実際に世界一へ手の届くポジションまで来て思うことは

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金メダルを獲るコツ Vol.1

過去25年間にわたる私の経験の中から
アスリートの方が金メダルを獲得するまでの経験からのエピソードを金メダルを獲るコツとして、数回にわたりご紹介します。

今回ご紹介するのは、「2年後の金メダルを獲るプロジェクト」として依頼された選手のケースです。

2年後にオリンピックで金メダルを獲るために

金メダルへのスタートライン

一番最初に把握した問題点は大きく3点でした。

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