サッカー選手のコンディショニングにおいて、気をつけることは、一に足首、二に足首、三も、四も足首、五に足首です。
サッカー選手の足首にこだわる理由
それほどまでに足首にこだわる理由は、足首をコンディショニングすることにより、
- 走るのが早くなる
- 動きが柔らかくなる
- 方向転換が早くなる
- 動きが大きくなる
- 疲れにくくなる
- 捻挫しにくくなる
- ジャンプが高くなる
- キックが正確になる
- キックが強くなる
という、ポジティブな結果・効果が出る事を、サッカー選手を施術した経験上知っているからです。
足首に問題が起こるメカニズム
足首に対して正確な対応策を身につけるためには、まず足首に関連する体のメカニズムを理解することが必要です。
1、足首に疲れがたまってしまう理由は?
走ったり、軸足となったり、方向転換をする際にかかる全体重を支え、動かす力のストレス足首に最終的に溜まる事が多いからです。
2、足首に蓄積した疲れを自覚しにくい理由は?
足首を動かすのは、長くて細い筋肉のグループ。そのグループ構造の半分は腱であるため、感覚神経の分布も少なく、硬くなっても違和感を感じにくいからです。
3、足首をストレッチしにくい理由は?
足首の部分をストレッチするには、足首の関節の動きを利用します。が、足首の関節可動域は限られているため、この関節に付着する長い筋肉をストレッチするために十分な動きを作り出すことが難しいのです。
また、足首を動かす筋肉の半分近くが腱なので、そもそもストレッチで伸ばすことは簡単ではありません。
4、足首に疲れが溜まっているサインは?
- 足の甲に痛みがある
- 走るのが遅くなった
- 疲れやすい
- 垂直ジャンプが低い・低くなった
- 左右の動きの反応が遅い・遅くなった
などの症状を感じたら、下記の足首疲れチェックをしてください。
- 仰向けに寝て、足の指先で床をタッチできるか?
- 両足のかかとを付けたまま膝を曲げて、腰を完全に下までおろせるか?
これらの動作ができない時は足首に疲れが溜まっています。
【TAD式アプローチ】足首のストレッチ・マッサージ
上記のように、関節の可動域が小さく、腱が占める割合も多い足首。その足首に対して、周辺の筋肉と関節の構造をうまく活かした下記のアプローチをぜひやってみてください
前脛骨筋を丁寧にストレッチ&セルフマッサージ
筋肉ボディ と腱をそれぞれ緩める
Fibula(腓骨)を丁寧にストレッチ&セルフマッサージ
長腓骨筋、短腓骨筋それぞれ緩める
腓腹筋のストレッチ&セルフマッサージ
ふくらはぎの真ん中や、膝裏の両側を緩める
ヒラメ筋のストレッチ&セルフマッサージ
足首の近くや膝裏の真ん中を緩める
足指の間のセルフマッサージ
サッカーでのパフォーマンスに直結する足首のコンディショニング。色々な角度からコンディショニング・アプローチする事により、確実に効果が上がるコンディショニングが見込まれます。