サッカー選手が転ばないようにする工夫

サッカー選手との会話の中で、上手くなる程、試合中ボディーコンタクトが激しくなり転倒して怪我するリスクが高まると話題になりました。

転倒して怪我をすると、その試合はもちろん、後々の試合にも影響し、程度によっては選手生命そのものに関わってくる大きなリスクです。

その対策として、どういったことをしているか聞いたところ

ベンチプレスを100kgくらい挙げて、猛烈に上半身を鍛えている選手もいるとのこと。

たしかに、相手がボディーコンタクトしてきたら、肘を張って力で相手を阻止するのが一般的な防御であり、転ばない方法です。

しかし、北米でプレーする日本人選手は、ボディーサイズで周囲より少し劣るため、鍛えて張り合うのは難しいのでは?という話になりました。

ここで日本人選手と相談して導き出した結論は、ボディーサイズの小さい選手が力で大きな選手を弾き飛ばすのではなく、体の柔軟性を利用して相手の力を吸収し、相手選手のバランスを崩す+コンタクトのダメージを軽減する「暖簾に腕押し作戦」です。

体の柔軟性を利用する

この「暖簾に腕押し」作戦では、コンタクトしてくる相手がパワフルで、勢いがあればあるほど、コンタクト側にかわされてしまうと、相手がバランスを崩すなどダメージが大きくなる事を利用しています。

サッカー選手にオススメ「暖簾に腕押し」ができるようになるコンディショニング。

ボディーコンタクトされた時の力を肩関節で吸収出来るように肩甲骨を色々な方向から緩めるのがポイントです。

セルフマッサージが必要な、緊張が強い部分や可動制限がある部分を以下の1)2)3)の方法で見つけて確実に緩めます。

1)肩甲骨を3方向。上側、内側、外側のラインに沿って固い筋肉を見つけて緩める。

2)肩を色々な方向に動かして、肩甲骨の動きを妨げている筋肉を見つけて緩める。

3)肩の高さまで腕を挙げたポジションで肘を90度に曲げて、掌を前方向 後ろ方向に回転させる事により肩関節の可動制限のある筋肉を見つけます。

そのほかにも、筋肉は最終的に各関節に付着する事から考えて、肩や肘の関節周りを深く探ってコリコリして感じられる腱の部分を1分ほど持続して押して腱の緊張を和らげるのも有効です。