スケーターの伸びしろ

世界レベルで戦えるトップスケーターの仲間と多くの時間を過ごして気づいたことがあります。それは、トップスケーターは、同様に多くの優秀なスケーターに囲まれていることです。

試合の勝敗を分けるのは、トータルスコアではわずか1点未満の、わずかな違い。

着地の際のスケートエッジが氷に着く位置や角度の、わずかなずれ・ミスの少なさ、が勝負を分けるのです。

では、スケーターの伸びしろは何で決まるのでしょう?

この様なレベルの争いになると、基本的な技術の部分では大きな違いは出しにくく、いかに他の選手と差をつけるかという世界になってきます。

その伸びしろが潜んでいる可能性があるのが、主要関節まわりなのです。

トップレベルのスケーターになると、長年にわたる疲労の蓄積が、微妙に身体の動きを妨げている事が多いのです。そして厄介なことに、慢性的な疲れであるゆえに、スケーター自身に自覚がない事が多いのです。

伸びしろを決める、主要関節へのアプローチ

そのような場合は主要関節まわりをチェックすることをお勧めします。
具体的には

  • 体の大きな関節の、可動範囲をもう一度丁寧に確認
  • 関節回りを実際に触って、痛みの有無を確認
  • 関節回りを実際に触って、疲れる感じる場所を正確に確認

などがおすすめのチェック方法です。

スケーターの伸びしろは身近なところに

このように基本である主要関節まわりを丁寧に確認し、問題点を改善する事で、身体の動きに余裕が生まれ、同じジャンプでもそのクオリティが格段に上がるのです。

伸びしろを見つけるコツは、技術を磨くだけでなく、身体の状態・体の構造意識を向けること、です。伸びしろはわりと自分の近くに、そして簡単に見つかるところに潜んでいるのです。

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