どんなスポーツでも聞いたことがある「下半身が大事」というセリフ。
サッカーでも、スケートでも、バレエでも、全身の力をうまく活かしたり、動きのスピードを上げるためにも、股関節を柔らかくし、下半身をうまく使うことが大切です。
股関節の緊張をほぐすポイントとは?
それはずばり、臀部の真ん中、になります。
ここに、仙骨(三角形の腰の骨)と、大腿骨骨頭(足の骨の上の部分)を繋ぐ筋肉があり、ここが股関節の緊張・硬さに影響を与えているのです。具体的には、まっすぐ立った状態から、踵を軸にして足の指を外側に向ける時、などに使われる筋肉です。バレエのターンアウトの動きだったり、サッカーで切り返すとき、のシーンで活躍する筋肉です。
この筋肉が硬くなると、腰の関節の動きを制限してしまい、結果として下半身の動きが悪くなってしまいます。
アスリート泣かせの筋肉
スポーツでのパフォーマンスに大きく影響するこの筋肉、ですがケアがしにくいアスリート泣かせの筋肉でもあります。
まず、おしりは、大臀筋などの大きな筋肉が走っています。なので、その奥に位置するこの小さな筋肉は、知名度が低く見つけ難いです。
それなのに、この筋肉の下は坐骨神経が通っていて、この部分が硬くなると股関節の柔軟性が失われるだけでなく、足に痛みが走るなどの症状が出てきます。
アスリートにとっては、先ほど紹介したような「方向転換の一歩目の方向の、感覚と実際の動きがずれてくる」きてしまいます。実際のプレーでは、サッカーでドリブルしながら対面する相手をかわす動きが緩慢になる、スケートのジャンプの踏み切り方向が変わってしまう、などにつながります。
アスリートの方でなくても、日常生活で歩くと脚が痛い、などの症状がある場合は、この筋肉の硬さが遠因であることも多いです。
【TAD式】股関節を柔らかくする指一本刺激マッサージ
では、そんな筋肉を、指一本で的確に見つけ、刺激を与えるマッサージを紹介します。
- まず、床にうつ伏せで寝てください。
- 次に、膝を90度曲げ、足を外側にどの程度開ける確認します。
- そのあと、足を内側から外側へと動かしながらお尻の中を探りましょう。真ん中あたりにのグリグリ動いている筋肉が見つかったら指で押さえてください。
- この筋肉を押さえながら1分ほどグリグリを続けます。
- 再度、足を外側に開げ、角度を確認しください。最初の状態よりも開くようになっていれば成功です。

お尻の中の緊張を取ることにより、上半身と下半身の繋がりを切り離すことができ、股関節の緊張が取れ、パフォーマンスにも劇的な効果が発揮されます。下半身の動きをよくしたい、股関節をより柔らかくしたい方におすすめの、指一本マッサージです。
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